目が悪い人のなかには、目が悪くてもXRグラスを快適に使えるのか、コンタクトは必須なのか、などの疑問を感じている方もいるでしょう。
本記事では、視力が低い方に向けてXRグラス選びのポイントと、おすすめのXRグラスを紹介します。
視力が低くても使えるXRグラスはある
一部のXRグラスには、本体に近視を補正する「視力補正機能」が搭載されている製品があります。また、本体での調整ができない場合も、XRグラスに取り付けて使用できる「インサートレンズ」に対応している製品も多いです。
どちらにも対応しているデバイスもあり、その場合、視力補正機能の補正範囲を超える強度の近視や、遠視・乱視等をインサートレンズで補って利用することが可能です。
視力補正機能やインサートレンズを活用すれば、メガネをかけずにXRグラスを快適に使用できます。普段メガネを使っている方でも、XRグラスを楽しめるでしょう。
ただし、視力補正機能やインサートレンズは全てのXRグラスに対応しているわけではありません。そのため、メガネを普段使用している方はこれらに対応したXRグラスを選ぶ必要があります。
【視力が低い人向け】XRグラスを選ぶ際に確認すべき2つのポイント
視力が低い人がXRグラスを選ぶ際には、次のポイントをチェックしましょう。
- 【視力補正機能対応デバイスの場合】XRグラスの視力補正機能で対応可能な補正値か確認する
- 【インサートレンズ対応デバイスの場合】インサートレンズの装着方法と購入方法を確認する
【視力補正機能対応デバイスの場合】XRグラスの視力補正機能で対応可能な補正値か確認する
視力補正機能とは、ユーザーの視力に応じて自身で見え方を調整する機能のことです。軽度の近視であれば、視力補正機能のみで対応可能です。
製品によって視力補正機能で補正できる近視の強度は異なり、例えばRokid Maxは「- 6.00D」まで、VITURE Proは「- 5.00D」までです。そのため、自身の近視が視力補正機能の範囲内であるかも確認するとよいでしょう。
強度の近視や乱視・遠視の場合には、視力補正機能のみでは対応できないため、インサートレンズが必要です。
また、視力補正機能はあくまでもディスプレイに投影されている情報や映像に適応されるものです。
レンズ越しに手元のキーボードを確認したらぼやける、なんてこともあるので、使用用途によっては視力補正機能では不十分なこともあります。
【インサートレンズ対応デバイスの場合】インサートレンズの装着方法と購入方法を確認する
インサートレンズが装着できるXRグラスであれば、視力補正機能では対応できない強度の近視や乱視・遠視の方でも使えます。
マグネットでXRグラスに取り付けるタイプのものもあれば、本体のノーズパット部分を一度外し、インサートレンズを装着してから差し込んで使用するタイプのものもあります。
取り付け方法は製品によって異なるため、気になる方は事前に確認しておくと良いでしょう。
インサートレンズ用の度付きレンズは、オンラインで注文可能です。注文の際にはメガネの度数を記入する必要があるため、事前に調べておきましょう。
自分が使っているメガネの度数がわからない場合には、度付きレンズを作るメガネ販売店に現在使っているメガネを送付するか、眼科でメガネ用の処方箋を作成してもらうなどの対処法があります。
メガネ用の処方箋を作成した上でインサートレンズを購入する流れが一般的ですが、対象製品ごとのインサートレンズの購入方法も調べておくとよいでしょう。
また、度付きレンズはオーダー商品のため、返品や交換ができないことが多いです。
不安な方向けに、度付きレンズ作成のための検眼サービスもありますので、活用してみるとよいでしょう。
視力が低い人にもおすすめできるXRグラス5選
ここでは、視力が低い人にもおすすめできるXRグラスを5つ紹介します。
- XREAL Air 2 / XREAL
- VITURE Pro / VITURE
- Rokid Max / Rokid
- RayNeo Air 2 / TCL RayNeo
- MiRZA / NTTコノキューデバイス
XREAL Air 2 / XREAL
(出典:最新ARグラス『XREAL Air 2』9月21日予約販売開始!|日本Xreal株式会社)
XREAL Air 2は、XREALが販売しているXRグラスです。
本体に視力補正機能はありませんが、インサートレンズに対応しています。インサートレンズは、公式パートナー(日本では「JUN GINZA」)に注文して購入します。
指向性オーディオ技術を採用しており、プライバシーを守るとともに周囲への迷惑を最小限に抑えながら音響を楽しめる製品です。
本体の重さは約72gと世界最軽量を謳っているのに加え、鼻に感じる重量を軽減するゼロプッシャーノーズパッドを採用しており、装着時に感じる耳や鼻への負担を減らします。
USB-Cで映像出力ができるすべてのデバイスと連携可能なため、 スマートフォンやパソコンだけでなく、タブレット端末やゲーム機の映像も楽しめます。
公式サイトやAmazon・楽天市場などのECサイト、家電量販店などで購入可能で、価格は5万4980円(税込)です。また、インサートレンズ用フレームは2,310円(税込)、度付きレンズは7,480円(税込)から購入できます(2024年9月時点)。
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https://www.xr-lifedig.com/trend/240710_01
VITURE Pro / VITURE
(出典:【VITURE】進化した視聴体験がここに。新型XRグラス「VITURE Pro」を発表。さらにGACKTコラボモデルの新色マシュマロホワイトを数量限定で予約受付開始。|VITURE Inc.)
VITURE Proは、VITUREが販売しているXRグラスです。
視力補正機能が搭載されており、度数調整ダイヤルを回すと最大-5.00Dまでの範囲で近視の補正が可能です。さらに、インサートレンズにも対応しており、強度の近視や乱視の人でも使えます。インサートレンズは、公式指定店の「JUN GINZA」で注文し、購入します(VITURE Proも同手順で購入可能)。
4,000nitsの高輝度が実現されており、日差しの下でも映像を楽しみやすい製品です。また、必要に応じてグラスの透明度を調節できる電子調光フィルムも搭載されています。
公式サイトやAmazon・楽天などのECサイト、家電量販店などで購入可能で、価格は7万4,880円(税込)です。また、インサートレンズのレンズフレームは3,980円(税込)、度付きレンズは6,380円(税込)から購入できます(2024年9月時点)。
Rokid Max / Rokid
(出典:ARグラス「Rokid Max」およびAndroid TV搭載デバイス「Rokid Station」を発売|株式会社NTTドコモ)
Rokid Maxは、Rokidが販売しているXRグラスです。
0.00Dから-6.00Dまで対応可能な視力補正機能が搭載されているほか、インサートレンズにも対応しています。
インサートレンズは、公式パートナー(日本では「JUN GINZA」)で購入可能です。
巨大スクリーンを見るような超広角視野角の映像を楽しめる製品で、75gと非常に軽いため持ち歩きにも便利です。光漏れを90%軽減可能で、プライバシーを守りやすい点も魅力です。
また、2D・3D切り替えボタンが搭載されており、ワンタッチで3D映像への切り替えができます。
Amazonや楽天などのECサイトのほか家電量販店でも購入可能で、価格は5万9800円(税込)です。また、インサートレンズ用のフレームは2,489円(税込)、度付きレンズは7,480円から購入できます(2024年9月時点)。
RayNeo Air 2 / TCL RayNeo
(出典:【TCL RayNeo】201インチの広大な仮想スクリーンがどこでも使える 超軽量サングラス型ウェアラブルディスプレイ『RayNeo Air 2』発売|シー・エフ・デー販売株式会社)
RayNeo Air 2は、TCL RayNeoが販売しているXRグラスです。
デバイス本体に視力補正機能は搭載されていませんが、インサートレンズに対応しています。インサートレンズは、公式パートナー(日本では「JUN GINZA」)で購入可能です。
SONYの次世代マイクロOLEDディスプレイが搭載されていることに加え、120Hzのリフレッシュレートにより鮮やかでスムーズな映像が楽しめる製品です。
製品重量は76gと軽く、角度調整機能もあるため快適な使用感が期待できます。
Amazonや楽天などのECサイトのほか家電量販店でも購入可能で、価格は5万6999円(税込)です。インサートレンズ用のフレームは本体に同梱されており、度付きレンズは7,480円(税込)から購入できます(2024年9月時点)。
MiRZA / NTTコノキューデバイス
(出典:軽量でワイヤレス、高性能なXRグラス「MiRZA」を発表|NTT QONOQ Devices)
MiRZAは、NTTコノキューとシャープの合弁会社であるNTTコノキューデバイスが2024年10月16日から発売するXRグラスです。
インサートレンズに対応しており、専用の「MiRZAインサートレンズ用フレーム」と提携のメガネ店(「パリミキ」「アイジャパン」の正規取扱店)で作成した視力補正レンズを使用することで、視力補正が可能です。
グラス本体にクアルコム製のチップセット「Qualcomm Snapdragon AR2」を搭載しており、無線でスマートフォンと接続できます。
マルチウィンドウでの作業や遠隔での作業指示、リアルタイムでの翻訳・字幕表示など、幅広い用途に活用できるXRグラスで、希望小売価格は24万8,000円です(2024年9月時点)。
目が悪いからとあきらめずに、自分にあったXRグラスを探してみよう!
普段メガネを使っているからという理由で、XRグラスの使用を諦める必要はありません。デザインや用途・利用シーンなどを確認し、自分に合ったものを探してみましょう。