「AR(Augmented Reality:拡張現実)スポーツ」が次世代の競技種目として注目されています。また、ARスポーツは競技としてだけではなく、エンターテインメントとしても大きな魅力を持っています。これから拡張現実の技術はスポーツをどのように変えていくのでしょうか。
ARスポーツとは?
ARスポーツはAR技術を活用したスポーツの総称です。ARで現実世界にバーチャルな要素を加えることで、従来のスポーツにはなかった新しい体験を実現させます。
ARスポーツの強み
- インタラクティブな体験
- 健康とウェルネスの向上
- アクセシビリティと汎用性
ARスポーツの最大の強みは、インタラクティブな体験の提供です。現実世界にデジタル情報を重ね合わせることで、競技を超えたエンターテインメントとして楽しむことができます。
ARスポーツならではの体験を楽しみながら、従来のスポーツと同じく、実際に体を動かすことができるため、健康とウェルネスの向上が図れます。また、従来のスポーツは、コートや体育館など、基本的に専用の場所が必要ですが、ARスポーツなら、ARデバイスと適切なスペースさえあれば場所を選ばずにできるという点も大きなメリットといえます。
ARスポーツに必要なものは?
- AR技術を実装したデバイス
- スポーツに合わせた道具/設備
- 安全で適切なスペース
ARスポーツを楽しむためには、まずARを投影させるARグラスやヘッドセット、もしくは投影機が必要です。また、特定のARスポーツを実行するための道具や設備(インターネット環境含む)、プレイヤーが安全にアクションできる十分なスペースを確保する必要があります。
ARスポーツが注目される背景
- ARデバイスの進化
- エントリーコストの低下
- 体育の授業にも採用
ARスポーツが注目される背景にはARデバイス自体の進化、エントリーコストの低下、また授業でも採用されているなど、認知度が向上したことが挙げられます。
ARデバイスの進化
ARスポーツが注目を集める背景には、デジタルデバイスの進化が大きく関係しています。3Dモデリング技術やグラフィック処理能力の向上で、高品質なAR体験を手軽に楽しめるようになりました。ARグラスやヘッドセットの小型化もユーザビリティ向上に大きく貢献しています。
エントリーコストの低下
ARデバイスの価格低下もARスポーツが注目されるようになった要因の一つです。また、エンターテインメント施設などでもARスポーツが気軽に楽しめるようになっています。例えば「HADO ARENA」東京ソラマチ店では、代表的なARスポーツ「HADO(ハドー)」を4プレイ/1400円〜楽しむことができます。
※料金は施設・店舗によって異なります。各公式ホームページをご確認ください。
▽HADO ARENA 東京ソラマチ
https://hado-official.com/arena/hado-arena-東京ソラマチ/
その他のHADOを体験できる施設
HADO ARENA / HADO FIELD
HADO専門店舗。HADO ARENAは複数のHADO専用コートを完備し、専属インストラクターが常駐。アカデミー他各種レッスンが取り揃えられています。HADO FIELDはARENAより小規模の施設。 各店舗によって実施プランが異なります。
▽HADO ARENA / HADO FIELD店舗一覧
https://hado-official.com/arena/
HADO STORE
HADO STOREは他コンテンツとの併設型店舗。 施設ごとに利用できるプランや料金が異なります。
▽RED° TOKYO TOWER
https://tokyotower.red-brand.jp/
▽XCUBE:エクスキューブ
https://xcube.jp/
体育の授業にも採用
大学や高校だけでなく、小学校でもARスポーツを体育に導入する取り組みが進んでいます。新潟市東区の南中野山小学校では2023年11月27日、前項でも紹介した「HADO」を使った授業が行われました。
運動が苦手な子どもでもゲームのような感覚で楽しみながら体を動かせるとして、とても好評だったとのこと。このように教育シーンでARスポーツが採用されることで、より広く認知されるようになってきています。
参照:体育の授業でARスポーツ『HADO』を体験!運動が苦手でも…ゲーム感覚で楽しめる♪【新潟市】
ARスポーツの種目
ARスポーツの代表的な種目を紹介します。日本でも体験できる種目のラインナップです。
HADO
本記事でも何度も登場している「HADO」は、日本発のARスポーツです。ヘッドマウントディスプレイとアームセンサーを装着してプレイします。プレイヤーはエナジーボールの投球や、シールド防御をして対戦します。公式戦では上位入賞などで、報酬を得ることも可能です。プレイヤー人口は世界39カ国以上で350万人以上といわれています。商業施設などでも気軽に体験できます。
参照:HADO公式サイト
DIDIM
「DIDIM(ディディム)」は、床へのAR投影を用いた室内運動プラットフォームです。フィットネス、脳トレ、ヘルスゲームなど80種類以上のコンテンツを利用できます。プロジェクター、センサー、PCが統合されたシングルタイプでは最大6人、マルチタイプでは最大12人が同時に運動できます。総合的なエクササイズ系ARスポーツとして注目が集まっています。
参照:DIDIM公式サイト
ValoJump
「ValoJump(ヴァロジャンプ)」は、トランポリンを使ったARスポーツです。プレイヤーがトランポリンでジャンプすると、その動きはカメラによって捉えられ、画面にリアルタイムで投影されます。プレイヤーはゲームの中のキャラクターになったかのような体験をします。エンターテインメント性の高い新しい形のスポーツコンテンツとして注目されています。
AR技術の発展と普及に伴い、新しいARスポーツ種目も増え、その注目度も高まっています。気軽に体験できる施設も増えてきていますので、ぜひ、新しいスタイルで、楽しく運動不足解消してみてはいかがでしょうか。