デジタルアバターとは:デジタル(仮想空間等)でユーザーを表現する分身のこと
デジタルアバターとは、オンラインゲーム・仮想空間・メタバース・AR/VR空間などで操作したり、自分を表現したりできる分身のことです。
元々アバターは宗教的な意味を含んでおり、語源はサンスクリット語の「avatāra」。ヒンドゥー教では神の化身を指す言葉として使用されていましたが、Webが一般化する中で、徐々にSNSのアイコンなどにもアバターという言葉が使われ始めました。
アバターに動きや表情の変化が付与されることで、デジタルアバターと呼ばれることが多く、アバターよりも狭義の意味で使われます。
デジタルアバターの種類は2つ
デジタルアバターの種類は大きく「2Dアバター」「3Dアバター」に分けられます。各アバターの概要や特徴を解説していきます。
2Dアバター~イラストアニメーション~
2Dアバターは、平面的なイラスト画像に動きや表情を加えたデジタルキャラクターです。写真やイラストから作成されます。
静止画とは異なり、ダイナミックなアニメーションによって視聴者を惹きつける点が特徴です。作成ツールによっては、人間らしい動きや表情の変化をつけられます。
2Dアバターを使用した「VTuber」も増えており、新しい形のエンターテインメントとして人気を集めています。
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3Dアバター~リアルな立体キャラクター~
3Dアバターは、コンピュータで画像を生成する技術「CG(コンピュータグラフィックス)」で作成される3次元のデジタルキャラクターです。
3Dアバターはデジタル空間で立体的な動きができ、2Dアバターと比べてよりリアルな表現が可能です。
最近では、生成AIを用いた3Dアバターも作成されるようになりました。
デジタルアバターの活用事例
デジタルアバターは、以下のようにさまざまなサービスで活用されています。
- NTT XR コンシェルジュ
- ドラゴンエッグ 仲間との出会い
- NTT XR Coworking powered by Coome
- VRChat
NTT XR コンシェルジュ
(出典:バーチャル領域における国内随一のカンファレンス「XR Kaigi 2023」にNTTコノキューが出展|株式会社NTTコノキュー)
NTT XR コンシェルジュは、2Dアバターを用いたカスタマーサービスです。遠隔地にいるオペレーターが、2Dアバターを通じて顧客案内・接客に対応できるサービスとなっています。
ドラゴンエッグ 仲間との出会い
(出典:ビッグなお年玉企画!『ドラゴンエッグ』ギルバト参加人数7777万人突破記念キャンペーン開催のお知らせ|株式会社ルーデル)
「ドラゴンエッグ 仲間との出会い」は、カスタマイズ可能な2Dアバターを使用したスマホ向けRPGです。プレイヤーは自分だけの2Dアバターを作成し、他のプレイヤーとバトルを楽しめます。
NTT XR Coworking powered by Coome
(出典:バーチャルコミュニティプラットフォーム「NTT XR Coworking」、 トランスコスモスとNTT Comの「バーチャル空間×接客」の提供に向けた実証実験で採用|株式会社NTTデータNJK)
「NTT XR Coworking powered by Coome」は、3Dアバターを使用したビジネスコミュニケーションツールです。3Dアバターを介し、メタバース空間内で会議や自由なコミュニケーションがおこなえます。
VRChat
VRChatは、3Dアバターを使用したソーシャルVRアプリです。ユーザーは自分だけの3Dアバターを作成し、VR空間で他のユーザーと交流できます。
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