フレームレートとは「1秒間の動画を構成する画像枚数の単位」
フレームレートとは、1秒間の動画を構成するフレーム(静止画)数を示す単位です。上図のように、構成するフレームの数が多い(フレームレートが高い)ほど、動画は滑らかに表示されます。
フレームレートは「frames per second」を略した「fps」の単位で表します。このフレームレートの値は動画視聴やゲームプレイの快適さに直結するため、ゲーム機・パソコンなど、デバイスを選ぶ重要な指標です。
フレームレートが低い場合はデータ容量も少なく、インターネット回線への負荷は軽いですが、動画などの画面表示がカクカクするようになります。
反対に、フレームレートが高いほど動画は滑らかな表示になりますが、データ容量も大きく、インターネット回線への負荷も高くなります。
フレームレートが違うとこう見える
各フレームレートによる見え方の違いを見てみましょう。
この動画では、ゲーミングPCのスペックによって、映像の滑らかさが大きく異なることがわかります。
精巧な操作が求められるFPS(ファーストパーソン・シューティングゲーム)や、スポーツ用途で使用されるカメラではフレームレートが高いものが求められます。
一方で、防犯カメラ・監視カメラにおいては、フレームレートよりも「長い間録画ができること」が重要視されます。したがって、5fps程度のフレームレートでも十分であると、用途によって使い分けがなされていると整理しておきましょう。
XRデバイスにおけるフレームレートとリフレッシュレートの関係性
リフレッシュレートとは、1秒間で画面を書き換えられる回数を示したもので、単位は「Hz(ヘルツ)」です。PCモニターの描画性能を示す指標として目にすることが多いですが、XRデバイスでも同様です。
出力された映像がどれほど高いフレームレートだったとしても、XRデバイス(表示側)のリフレッシュレートによって、その上限が決まります。
例えば、PCやゲーム機などから出力されるコンテンツ映像のフレームレートが「90fps」で、XRデバイスのリフレッシュレートが「60Hz」の場合、映像は60Hzで表示されます。
XRデバイス毎のリフレッシュレートは下記の通りです。
XRデバイス | リフレッシュレート |
---|---|
XREAL Air 2 Pro | 120Hz |
Varjo XR-4 | 90Hz |
Apple Vision Pro | 90Hz・96Hz・100Hz |
Meta Quest 3 | 72Hz・80Hz・90Hz・120Hz |
Meta Quest 3 | 90Hz |
VIVE Focus 3 | 90Hz |
VIVE XR Elite | 90Hz |
VIVE Flow | 75Hz |
表示したいコンテンツのフレームレートに合わせて、XRデバイスを選ぶとより安心ですね。XRデバイスも用途に合わせて使いましょう。