ジャイロセンサーとは:物体の回転を検出するセンサー
ジャイロセンサーとは、物体の回転(向き)を検知するセンサーで、「角速度センサー」とも呼ばれます。
XRデバイスだけでなく、スマートフォンや一眼カメラ、カーナビなど、身近な製品にも搭載されています。
ジャイロセンサーの役割
ジャイロセンサーは前後・左右・上下(XYZ軸)の回転を検知します。
回転は角度だけでなく速度も検知するので、ジャイロセンサーは物体が「どれくらいの速さでどちらを向いたか(回転したか)」を把握でき、この動きから取得したデータは、スマートフォンや一眼カメラの手振れ補正機能などに使われています。
また、ジャイロセンサーは、物体の移動や移動速度を検知する加速度センサーと組み合わせて、物体の向きと位置の把握が可能です。
この機能は、カーナビなどに使われています。
ジャイロセンサーの役割:ゴーグルやコントローラーの動きを検知する
VRゴーグル(VRヘッドセット)やARグラスなどのXRデバイスにジャイロセンサーを組み込むことで、装着したユーザーの頭がどこを向いているのか検知できます。
これにより、ユーザーはXRデバイスの中で360度に広がる映像(VRコンテンツ)を「見回す」体験ができます。
さらに加速度センサーを組み合わせると、ジャイロセンサーによる3軸の回転に加え、前後・左右・上下の3つの動きも検知できるため、ユーザーは体を動かすことに連動してVR空間の中を「歩き回る」ことも可能です。
このように、ジャイロセンサーや加速度センサーで実現される動きの自由度は「3DoF」や「6DoF」と呼ばれ、XRデバイス選びでも重要なスペックのひとつです。
3DoF・6DoFについては、以下の記事で詳しく解説していますので、ぜひご一読ください。